見落としがちな転職のコツ

2020年1月28日

1on1とは?成果を圧倒的に上げるメンバーとのコミュニケーション術を解説(後編)

iXでは、転職サービスに続き、対話によりキャリアを整理できるサービス「クラウドキャリアコーチ」の提供を開始しました。今週も前編中編に引き続き、本サービスの提携先である、業界大手で、これまで延べ5,000人の支援実績を持つエール株式会社 代表取締役 櫻井 将さんにコミュニケーションについて寄稿いただきます。

チームの成果を圧倒的に上げる上司のコミュニケーションとは?(後編)

こんにちは。櫻井です。前回は、チームのパフォーマンスを上げるために必要なリーダーシップについて解説しました。1on1ミーティングの、「相談」「雑談」「対話」的コミュニケーションは、現代のリーダーシップにおいて必要となるセルフ・アウェアネス(内省、自覚、自己認識)を促すために有効です。それでは何を相談・雑談・対話すれば良いのでしょうか。今回は、効果的な1on1ミーティングを実現するヒントについて解説します。

1対1のコミュニケーションでメンバーの成長サイクルを支援する

社内の研修などで「経験学習」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。「経験」を「観察」し、他の場面でも応用できるように「概念化」し、その「概念」を実践することで、さらなる「経験」を得ていくサイクルです。メンバーそれぞれのセルフ・アウェアネスを高めるには、「経験学習」に沿った成長サイクルを回す必要があります。

あらたまってそう言われると、「どういうことか」と思われるかもしれません。例えば、ある販促キャンペーンであれば、キャンペーンを実施した結果(経験)について、振り返りを行った上で(観察)、「次に活かせること」「他のキャンペーンに応用できること」などを学びとして得る(概念化)、というサイクルを回しているはずです。

しかしこれが「自分のこと」となると、日記を書いたり、年末年始に1年の振り返りをしたりしていれば良い方で、「経験」をしたまま「観察」も「概念化」もせずにほったらかしにしていることが多いのではないでしょうか。1on1ミーティングは、部下の「経験学習」を支援するものであり、とりわけ自分一人ではなかなかやらない「観察」と「概念化」を促します。実はこれは、メンバーもそうですし、上司であるあなた自身にも当てはまる話です。むしろ、チームをまとめて成果を出さなければならない上司にとってこそ、経験学習はより重要だと言えるでしょう。

ただ、ここまで概念的な理屈が分かっても、実際のメンバーとのコミュニケーションのやり方はイメージしにくいかもしれません。

「コーチング」とはまさに経験学習であり、「コーチ」は相手の経験学習を促し、強み・弱みに気づくことを支援します。実は、プロのコーチになるために必須のことがあります。それはコーチになるトレーニングの初期段階で、浴びるほど「コーチング」を受けることです。

それはなぜか。良い「コーチング」を受けた人にしか良い「コーチング」はできないからです。自転車に乗れない人に、自転車の乗り方を教えることが出来ないことと同じなのです。1on1ミーティングの最高のトレーニングは、実際に良質な1on1を受けてみることです。「メンバーとのコミュニケーションがどうもうまくいかない」とお考えの方は、一度コーチングを受けてみることをお勧めします。

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