見落としがちな転職のコツ

2021年03月16日

ヘッドハンターと転職エージェント、何がどう違う?

ヘッドハンターってどんな人たち?

皆さんは、ヘッドハンターにどのようなイメージをお持ちでしょうか。

ある日、会社にかかってきた電話に出ると、ヘッドハンターを名乗る人物が「あなたにふさわしいポジションがあるので一度会ってお話ししたい」という。
後日、指定されたホテルのラウンジに赴くと、「○○社があなたを役員に迎えたいと言っている」と切り出された──。

そのようなケースが全くないわけではありませんが、実はこうしたアプローチをするのはヘッドハンターの中でもごく一部です。

英単語としての headhunter の意味は「企業からの依頼を受けて人材をスカウトする人」です。
よりフォーマルな言い方に executive recruiter という呼び方があるように、基本的には企業の経営層(社長・役員)や上級管理職をスカウトしますが、近年はその対象が中堅層や専門職にも広がってきています。

アプローチ方法も、かつては「会社に電話」が主流でしたが、今はメールやビジネスSNSなどを使うこともあります。
また、doda Xのようなハイクラス向け転職サービスを通じてアプローチすることも珍しくありません。

冒頭のようなシーンに憧れる人にとっては少し残念な話かもしれませんが、逆に「ヘッドハンターからスカウトを受けたら怯んでしまう…」という方がいるとしたら、そこまで身構える必要はないということはお分かりいただけるでしょう。

転職エージェントとヘッドハンターの違い

企業と個人を仲立ちする存在としては、転職エージェント(人材紹介会社)のほうが一般的かもしれません。

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが転職希望者の方と会い、その方の希望に合った求人情報を提案します。
転職エージェントは多くの場合、分業制を敷いており、企業と接点を持って求人を預かる担当者は、キャリアアバイザーとは別にいます。

一方、ヘッドハンターは企業の経営者や人事責任者とリレーションを築き、求人を預かる際にもその背景や求める要件について深く理解した上で、候補者も自分自身で探します。

すると企業としては、採用難易度の高い経営層や事業責任者の求人ほど、その預け先としてヘッドハンターを選びたいということになるでしょう。
また、そうした求人は秘匿性が高く、分業制の転職エージェントよりも1人のヘッドハンターに預ける方が安心という側面もあります。

つまり、ハイクラスな求人はヘッドハンターの手中にあると言えます。
ヘッドハンターからスカウトを受けたら、その接点を最大限に生かすことが成功の鍵となりますので、返信や面談をしてみることをおすすめします。

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